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訪問看護ブログ

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訪問看護の仕事内容とご利用対象者

訪問看護は何を目指すのか、そしてどのようなご利用者様を対象で何を行うのか、訪問看護の仕事内容等についてを解説します。

■訪問看護の基本方針

まず訪問看護の基本方針について説明します


引用:指定訪問看護の事業の人員及び運営に関する基準より

この基本方針は他の介護サービスとほぼ同じ内容です。つまり、介護保険制度の目的である『自立支援』の促進であり、訪問看護利用者は点滴や創処置なども行いながら、それら医療行為を目的とするのではなく、医療処置を受けながらも自分らしく家で生活していくことを支援するのが訪問看護師の仕事です。

多様なご利用者様の人生の過ごし方を支援するため、常にご本人やご家族、そしてチームメンバーと共に支援方法を協議しながら、柔軟に対応していくことが求められます。 ですので医療技術や看護技術だけでなく、人間的な能力も求められる職業であり、訪問看護で従事することは、看護師としての成長と共に、人としての成長も得られる大変魅力的な職業です。

看護師自らもエンパワーメントされる機会が多いのが訪問看護になります。

■訪問看護の具体的な仕事内容

こちらの図(図1)は訪問看護の利用者にどのようなケアを提供しているかを、介護度別に整理したグラフです。

図1:介護度別訪問看護の提供内容


引用:第142回介護給付費分科会資料「訪問看護の実施状況」より一部抜粋

訪問看護のサービス提供は介護度が高くなるにつれ「家族等の介護指導・支援」「身体の清潔保持の管理・援助」「排泄の援助」「栄養・食事の援助」「口腔ケア」等の実施割合が高くなっていることがわかります。

一般的に重度になるほど在宅での介護が困難になり、施設入所や入院等が検討される傾向にありますが、「家族等への介護指導の実施」が重度になるほど増えています。 これは少しでも在宅で頑張りたいと願うご家族への支援とも受け止めることができます。

訪問看護の仕事は看護師の指導を通じ、住み慣れた自宅で暮らし続けることと、それを支えたいと願う家族の想いを叶えることにつながってきます。
また注目すべきは訪問看護の実施項目の中に「社会資源の活用の支援」があることです。社会資源とは医療や介護サービス以外、友人や知人の協力、ボランティアなどの人的資源から、人工呼吸器を使用していても快く迎え入れてくれる施設などの場など、フォーマルサービス以外のあらゆる「人、物、事」などで、療養者が医療や介護を利用しながらも気兼ねなく社会の一員として参加できるよう支えてくれる資源です。

訪問看護は保健師としての活動や社会福祉士などのソーシャルワークのような活動も担っており、療養者の人生の過ごし方を支えるコーディネーター的な存在でもあるといえます。保健師を保持する看護師であれば、看護師と保健師の二刀流としても活躍できる職場です。

もっと訪問看護を知りたい方、興味がある方はコチラ

■訪問看護利用者は大幅に増加している

図2:要介護度別利用者の推移


引用:第142回介護給付費分科会資料「訪問看護の利用者の推移」より一部抜粋

訪問看護サービスのご利用者数は近年増加しています(図2)。平成21年ごろまでは25万人程度であった利用者は、平成28年には42万人、令和3年では56万人を超えています。

高齢者の増加に合わせ、訪問看護の需要も高まっているといえ、今後看護師たちの活躍がますます期待されています。
■訪問看護の利用者は軽度から重度まで幅広い

図3:訪問看護利用者の要介護度別の割合


引用:第142回介護給付費分科会資料「訪問看護の利用者の推移」より一部抜粋

加えて必要とされる訪問看護師数は2025年までに更に5万人必要(厚生労働省推計値)とされており、まだまだ多くの看護師さんが訪問看護の領域で活躍されることが期待されています。

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