がん性疼痛看護
認定看護師
髙野 めぐみさん
私の役割は、利用者様と家族が笑顔で過ごせるようにすることです。
私は、外科病棟で勤務しているときにがんによる苦痛で苦しんでいる患者様を目の前に、悩み葛藤の日々を繰り返していました。がん患者様の苦痛を少しでも緩和したいと考え、がん性疼痛看護認定看護師を取得しました。資格取得後も外科病棟での勤務を継続していましたが、そこで出会う患者様たちはいつも「家に帰りたい。」とおっしゃっていました。
患者様たちが「家に帰りたい」という思い、魅力はなんだろうと思い、訪問看護の職に就きました。訪問看護を始めて、たくさんの利用者様の家に伺いました。そこで拝見した利用者様の顔は、病院とは違い生き生きとされていました。病気を抱えた患者ではなく、病気を抱えた人でした。
それぞれが、夫や妻、父親、母親などの役割がありました。支えている家族も「家に帰った来たら元気になったみたい。」「ご飯が食べれるようになったの」と嬉しそうでした。私の役割は、利用者様と家族が笑顔で過ごせるようにすることです。そのためには、まず疼痛を緩和することが必要です。主治医と連携を図りながら、疼痛の確認や薬剤の使用方法、疼痛緩和方法などの指導を行っています。 楓の風には多くの認定看護師や専門看護師がいますので、協力し合いながら勉強会を開催しております。
スタッフ一人一人の知識や技術が向上することで、患者様と家族の大切な時間が「素敵な時」となれるのではないかと考えています。 「笑顔あふれる日々」を目標に、患者様と家族の大切な時間にかかわらせていただきながら、自分自身も成長できるように頑張っています。