看護師・エリア長
廣田 芳和さん
2020年再入社
楓の風には看護師としてケアの本質を実現できる理念があると実感。
だから私はまたここで働きます。
私は病院勤務の後10年間、楓の風の訪問看護で働いていました。その後一旦退職して病院の地域連携部門で約3年勤務し、また楓の風に戻ってまいりました。病院の現場は国の施策により在院日数は短縮し病棟の看護師達は短い入院期間で多重業務に追われ、患者と向き合う時間を作ることが難しく大変苦労していました。
訪問看護の現場も時間に追われるのは同じですが、患者のフィールド(在宅)に伺いますのでコミットメントなしには成り立ちません。また、楓の風での訪問看護の現場は医療的ケアの提供はもちろんなのですが、それをしながら利用者のディープな人生回顧話を聞くことができたり、どうしても拭えない家族の確執に遭遇したり、愚痴を聞いたり、時には私の愚痴を聞いて頂いたり、人生相談に乗って頂くこともありました。そして事務所に帰ればスタッフから仕事の失敗談や成功談、プライベートで辛いことがあった話なども聞きました。もちろん私の相談にも乗ってくれました。利用者とその家族も訪問看護師もそれぞれの人生を歩んでいて、私も同じく、そのそばで歩んでいる。そこには互いに支え合い成長していくという本来のケアのあるべき姿がありました。
そんな貴重な体験をこの楓の風で得ることができました。楓の風には看護師としてケアの本質を実現できる理念があると強く実感したのです。だから私はまたここで働きます。